2002年、テレビの前で震えた日
小学3年生のとき、日韓ワールドカップを観ました。日本代表がピッチに立つ姿を見て、全身が震えたのを今でも覚えています。「自分もあそこに立ちたい」。その一心で、サッカーにのめり込みました。
四日市中央工業高校では全国高校サッカー選手権で準優勝を経験し、大学ではフットサルに転向してカレッジフットサルフェスタで全国優勝。プロを目指してFリーグやJリーグのトライアウトにも挑戦しました。
結果として、プロ選手にはなれませんでした。
「楽しくないと続かない」という気づき
選手としての道が閉じたとき、振り返って気づいたことがあります。自分がここまで続けられたのは、才能があったからではない。サッカーが楽しかったからです。
楽しいから練習する。練習するから上手くなる。上手くなるからもっと楽しくなる。このサイクルが回り続けたから、高校で全国に行けたし、大学で日本一になれた。
逆に言えば、楽しくなければ続かない。続かなければ結果は出ない。これはスポーツだけでなく、勉強でも仕事でも同じだと思います。
「+1」は、自分から踏み出す一歩
E1のスクールコンセプト「Enjoy+1」の「+1」は、誰かに与えられるものではありません。
楽しいと感じた子どもが、自分から「もう1回やりたい」と言う。「もうちょっとだけ練習したい」と残る。昨日できなかったことに、今日もう一度挑戦する。その「自分から踏み出す一歩」が「+1」です。
指導者の仕事は、その一歩を引き出す環境を作ること。無理にやらせるのではなく、「やりたい」が自然に生まれる場を設計することだと考えています。
23歳で指導者に転向した理由
プロになれなかった自分に何ができるか。答えはシンプルでした。自分が感じたサッカーの楽しさを、次の世代に届けること。
23歳で指導者に転向し、流山で小さなスクールを始めました。最初は生徒数名。体育館を借りて、手探りの日々でした。
それが今、流山・足立・川口・北戸田・つくばの5拠点、在籍100名以上のスクールになりました。JFA公認B級コーチの資格を取得し、武蔵大学サッカー部の監督、東京都トレセンのコーチも務めるようになりました。
子どもたちの「もう1回」のために
規模は大きくなりましたが、やっていることの本質は変わりません。目の前の子どもが「楽しい」と感じる瞬間を作ること。そしてその楽しさの中で、自分から「+1」を踏み出す背中を見守ること。
E1の全ての活動は、この考え方から始まっています。スクール運営も、施設づくりも、地域との連携も、すべては子どもたちの「もう1回やりたい」のために。
2002年にテレビの前で震えた少年が、今度は震えるような体験を子どもたちに届ける番です。
